最近、朝の目覚めが重く感じたり、トレーニングの成果が思うように伸びなかったり、「以前より夜の自信が落ちた」と感じたりすることはありませんか。年齢を重ねるにつれて、体力、気分、性欲、筋肉量の変化を感じる男性は少なくありません。
その背景の一つとして、テストステロンの変化が関係する場合があります。Endocrine Societyは、男性のテストステロン値は30歳以降、年に約1%ずつ低下することがあると説明しています。ただし、疲労感や性欲低下の原因はホルモンだけではなく、睡眠不足、ストレス、肥満、飲酒、病気、服薬の影響なども関係します。出典:Endocrine Society「Hypogonadism in Men」
そんな男性向けサプリメントの成分として注目されているのが、フェヌグリーク種子抽出物の一種である「テストフェン」です。テストフェンは、フェヌグリーク種子を原料とし、Fenuside(フェヌサイド)を50%含むように規格化された特許原料として紹介されています。出典:Testofen公式サイト
この記事では、テストフェンとは何か、男性ホルモンや筋力、性機能に関する研究ではどこまで分かっているのか、安全に使うために何を確認すべきかを、出典を明示しながら解説します。
- テストフェンは、フェヌグリーク種子由来の特許原料で、Fenusideを50%含むように規格化されている。
- ヒト試験では、性欲、加齢男性の症状、筋力、体組成などに関する研究報告がある。
- 一部研究では、1日600mgのテストフェン摂取が用いられている。
- ただし、サプリメントは医薬品ではなく、テストステロン低下症やEDを治療するものではない。
- フェヌグリークは胃腸症状、アレルギー、血糖への影響、薬との相互作用に注意が必要。
- 服薬中、糖尿病、血液を固まりにくくする薬を使用中、持病がある人は、使用前に医師や薬剤師へ相談する。
テストフェンとは?フェヌグリーク由来の規格化エキス
テストフェンは、フェヌグリーク、和名ではコロハと呼ばれるマメ科植物の種子から作られる抽出物です。フェヌグリークはスパイスやハーブとしても知られ、料理や伝統的な利用の歴史があります。
ただし、テストフェンは一般的なフェヌグリーク粉末とは異なります。公式サイトでは、テストフェンはフェヌグリーク種子抽出物であり、Fenusideを50%含むように規格化された特許原料と説明されています。出典:Testofen公式サイト
つまり、カレーやスパイスとしてフェヌグリークを食べることと、規格化されたテストフェン原料をサプリメントとして摂ることは同じではありません。研究で使われた原料、摂取量、期間を確認したうえで、製品表示を見て選ぶ必要があります。
「フェヌサイド50%規格化」とは何を意味する?
サプリメントの品質を見るうえで重要なのは、原材料名だけでなく、どの成分がどの程度含まれているかです。テストフェンの場合、Fenusideという独自のサポニン配糖体群を50%含むように規格化されている点が特徴として示されています。出典:Testofen公式サイト
一方で、「フェヌグリーク配合」「植物由来成分配合」と書かれているだけでは、テストフェンと同じ原料かどうか、同じ研究結果を参考にできるかは判断できません。購入前には、テストフェンという名称、配合量、1日あたりの摂取目安量を確認しましょう。
| 表示 | 確認したい意味 | 注意点 |
| テストフェン | 特許フェヌグリーク種子抽出物を使っている可能性がある | 配合量まで確認する |
| フェヌグリーク粉末 | 一般的な植物粉末の可能性がある | 研究で使われたテストフェンとは別物の可能性 |
| Fenuside 50% | テストフェンの規格化成分に関する表記 | 販売元・原料元の情報も見る |
| 独自ブレンド | 複数成分の混合表示 | 個別成分量が不明な場合は判断しにくい |
テストフェンと男性ホルモンの関係
テストフェンが男性向けサプリメントで注目される理由は、テストステロンや加齢男性の症状、性機能に関する研究があるためです。ただし、ここで注意したいのは、サプリメントが医薬品のように「男性ホルモンを治療する」「低テストステロンを改善する」と断定できるものではないという点です。
テストステロン低下が疑われる場合は、自己判断でサプリを増やす前に、医療機関で血液検査を受けることが重要です。Mayo Clinicは、男性低ゴナド症では性欲低下、勃起の問題、筋肉量低下、骨量低下、集中力低下などが起こることがあると説明しています。出典:Mayo Clinic「Male hypogonadism」
加齢男性の症状を対象にした研究
2016年に発表された研究では、43〜75歳の健康な男性120人を対象に、テストフェン600mgまたはプラセボを12週間摂取する試験が行われました。この研究では、加齢男性の症状、性機能、テストステロン関連指標などが評価され、テストフェン群で一部指標の改善が報告されています。出典:PubMed「Testofen, a specialised Trigonella foenum-graecum seed extract reduces age-related symptoms of possible androgen deficiency」
ただし、この結果は「すべての男性に同じ変化が起こる」という意味ではありません。対象者は健康な男性であり、病気の治療を目的にした試験ではありません。睡眠不足、強いストレス、糖尿病、肥満、飲酒量、服薬状況などによって、体感は大きく変わります。
性欲・リビドーに関する研究
テストフェンは、男性のリビドーに関する試験でも検討されています。2011年の研究では、健康な男性60人を対象に、フェヌグリーク抽出物を6週間摂取した結果、性的興奮やオーガズムなど一部の性機能関連スコアに有意な変化が報告されました。出典:PubMed「Physiological aspects of male libido enhanced by standardized Trigonella foenum-graecum extract and mineral formulation」
このような研究から、テストフェンや標準化フェヌグリーク抽出物は、男性の性欲やコンディションを支える成分として注目されています。ただし、ED治療薬のような即効性や、疾患を治す効果を期待するものではありません。
筋トレ・体づくりへの関係
テストフェンは、トレーニングを行う男性の筋力や体組成に関する研究もあります。筋肉量や体脂肪の変化は、サプリメントだけでなく、運動内容、食事、睡眠、もともとの体格に大きく左右されます。そのため、「飲むだけで筋肉が増える」と考えるのは正しくありません。
8週間の運動プログラムと併用した研究
2020年に発表されたランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、25〜47歳の男性138人を対象に、8週間の自重トレーニングプログラムと、テストフェン300mgまたは600mg、またはプラセボの摂取が比較されました。この研究では、テストフェン群で脚の筋力、体組成、テストステロン濃度などに関する変化が報告されています。出典:Avondale University「Testofen® increases strength and muscle mass compared to placebo in response to calisthenics」
ここで大切なのは、研究ではトレーニングプログラムと組み合わせて評価されている点です。つまり、テストフェンは運動や食事の代わりではなく、トレーニングを続ける人のコンディション管理を支える選択肢の一つとして考えるのが現実的です。
筋肉づくりの主役は運動・タンパク質・睡眠
筋肉量や筋力を高めたい場合、最も重要なのは、適切な負荷のトレーニング、十分なタンパク質、睡眠、継続です。テストフェンを取り入れる場合も、まず土台を整えることが前提になります。
「最近、筋トレの成果が出にくい」と感じる場合は、サプリを増やす前に、トレーニング頻度、食事量、タンパク質量、睡眠時間、飲酒量を確認しましょう。土台が乱れていると、どんな成分を足しても体感につながりにくくなります。
| 目的 | 優先したい土台 | テストフェンの位置づけ |
| 筋力アップ | 継続的な筋トレ、漸進的な負荷 | 運動習慣を支える補助成分 |
| 体脂肪を減らしたい | 食事管理、活動量、睡眠 | 体づくりの一部として検討 |
| 夜の自信 | 睡眠、ストレス管理、血流、医療相談 | 性欲・コンディション維持の補助 |
| 日中の活力 | 睡眠不足、飲酒、栄養不足の見直し | 生活習慣改善と併用して考える |
安全性と注意点
テストフェンはフェヌグリーク由来の成分ですが、植物由来だからといって、すべての人に安全とは限りません。サプリメントは食品として購入できますが、体質、持病、服薬状況によって注意が必要です。
米国NCCIHは、フェヌグリークについて、食品に含まれる程度の量では一般的に安全と考えられる一方、サプリメントのような多量摂取では安全性に注意が必要であり、下痢や吐き気、血糖低下、まれな肝障害の報告などがあると説明しています。出典:NCCIH「Fenugreek: Usefulness and Safety」
胃腸症状や独特のにおいが出ることがある
フェヌグリークでは、下痢、吐き気、胃の不快感などが起こる場合があります。また、フェヌグリークにはメープルシロップのような香りがあり、汗や尿のにおいが変わったように感じることがあります。NCCIHも、フェヌグリークは体臭や尿にメープルシロップ様のにおいを生じることがあると説明しています。出典:NCCIH「Fenugreek: Usefulness and Safety」
においの変化そのものが直ちに危険というわけではありませんが、胃痛、下痢、発疹、かゆみ、息苦しさなどが出た場合は、使用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
糖尿病・血糖管理中の人は注意
フェヌグリークは血糖に影響する可能性があるため、糖尿病治療中の人や血糖降下薬を使用している人は注意が必要です。NCCIHは、ハーブ系サプリメントには副作用がある場合があり、糖尿病患者に対する安全性について確定的な情報は少ないと説明しています。出典:NCCIH「Diabetes and Dietary Supplements」
血糖値を下げる薬を使っている人が自己判断でフェヌグリーク系サプリを追加すると、低血糖リスクが高まる可能性があります。必ず主治医や薬剤師に確認しましょう。
マメ科アレルギーや服薬中の人も確認が必要
フェヌグリークはマメ科植物です。ピーナッツ、ひよこ豆、大豆などにアレルギーがある人は、摂取前に慎重に判断する必要があります。また、ハーブ系サプリメントは薬の作用を強めたり弱めたりする可能性があります。厚生労働省eJIMは、サプリメントと薬を一緒に摂ることで、薬の効果が変わる可能性があると注意喚起しています。出典:厚生労働省eJIM「薬とサプリメントの相互作用」
- 糖尿病治療中、または血糖値が低くなりやすい人
- 血液を固まりにくくする薬を使っている人
- ホルモン治療中の人
- マメ科アレルギーがある人
- 肝臓・腎臓・心臓に持病がある人
- 複数のメンズサプリを併用している人
- 胃腸が弱く、サプリで下痢や胃痛が出やすい人
上記に当てはまる場合は、テストフェンを始める前に医師や薬剤師へ相談してください。
摂取量と飲み方の考え方
テストフェンの研究では、1日600mgを用いた試験が複数あります。たとえば、加齢男性の症状を対象にした12週間試験では600mg、運動プログラムと組み合わせた8週間試験では300mgまたは600mgが使用されています。出典:PubMed「Testofen and age-related symptoms」/Avondale University「Testofen and calisthenics」
ただし、研究で使われた量をそのまま自己判断で増やせばよいわけではありません。消費者庁は、健康食品を利用する際は、表示を見て摂取目安量や注意事項を守ること、不調を感じたら医師・薬剤師などの専門家に相談することを勧めています。出典:消費者庁「健康食品」
まずは製品の摂取目安量を守る
サプリメントを選ぶときは、1日あたり何mgのテストフェンが摂れるのかを確認しましょう。「テストフェン配合」と書かれていても、実際の量が少ない場合や、複数成分の合計量しか書かれていない場合があります。
また、飲み忘れたからといって、翌日に2倍量を飲む必要はありません。体調に不安がある場合は、少量から始める、食後に摂る、他のサプリとの併用を避けるなど、無理のない方法を選びましょう。
変化を見るなら8〜12週間を一つの目安にする
テストフェンに関する研究では、6週間、8週間、12週間といった期間で評価されているものがあります。そのため、数日で判断するよりも、生活習慣を整えながら数週間から数か月単位で見る方が現実的です。出典:PubMed「Physiological aspects of male libido」/PubMed「Testofen and age-related symptoms」
ただし、強い疲労感、性欲低下、ED、気分の落ち込み、筋力低下が続く場合は、サプリだけで様子を見るのではなく、医療機関で相談してください。ホルモン、甲状腺、糖尿病、睡眠時無呼吸、メンタル不調などが隠れていることもあります。
相性の良い生活習慣と栄養
テストフェンを活用したい場合でも、体づくりや活力維持の主役は生活習慣です。サプリメントは、運動、睡眠、食事、ストレス管理の代わりにはなりません。
タンパク質と運動をセットで考える
筋肉量や体づくりを意識するなら、タンパク質の摂取と筋力トレーニングは欠かせません。テストフェンの筋力・体組成研究でも、運動プログラムと組み合わせて評価されています。出典:Avondale University「Testofen® and calisthenics」
「サプリを飲んでいるのに変化がない」と感じる場合は、まず週2〜3回の筋トレ、毎日の歩行量、食事のタンパク質量、睡眠時間を見直しましょう。
亜鉛やビタミンを過剰に重ねない
男性向けサプリには、テストフェン以外に、亜鉛、マカ、シトルリン、アルギニン、ビタミンB群などが配合されていることがあります。これらを複数製品で重ねると、気づかないうちに同じ成分を摂りすぎる場合があります。
消費者庁は、健康食品について、摂取目安量や注意事項を守り、利用状況を記録することが有効だと説明しています。複数のサプリを使う場合は、成分表を見比べ、過剰摂取になっていないか確認しましょう。出典:消費者庁「健康食品」
| 組み合わせ | 考え方 | 注意点 |
| タンパク質 | 筋肉づくりの材料になる | 食事全体のバランスを優先 |
| 亜鉛 | 男性向けサプリによく使われる栄養素 | 複数サプリでの過剰摂取に注意 |
| シトルリン・アルギニン | めぐりを意識したサプリで使われる | 血圧や服薬状況に注意 |
| ビタミンB群 | エネルギー代謝に関わる | 総合サプリとの重複を確認 |
テストフェンサプリの選び方
テストフェンサプリを選ぶときは、広告の強い表現よりも、成分表示と安全性情報を見ることが大切です。特に、テストフェンの配合量、1日摂取目安、製造・販売者情報、問い合わせ先、注意事項を確認しましょう。
「テストフェン」と「フェヌグリーク粉末」を混同しない
テストフェンは、Fenusideを50%含むように規格化されたフェヌグリーク種子抽出物です。一方、一般的なフェヌグリーク粉末やフェヌグリークエキスでは、同じ規格かどうかは分かりません。出典:Testofen公式サイト
研究データを参考にするなら、製品にテストフェンが使われているか、1日あたり何mg摂れるかを確認する必要があります。
配合量をmgで確認する
「高配合」「男の自信をサポート」などの言葉だけでは、実際の成分量は分かりません。必ず、1日あたりのテストフェン量、他成分の量、摂取目安量を確認してください。
また、販売ページに体験談ばかりが並び、成分量や注意事項が分かりにくい商品は慎重に見た方がよいでしょう。健康食品は、広告ではなく表示内容で判断することが大切です。
製造管理と問い合わせ先を見る
毎日飲むサプリメントだからこそ、どの会社が販売しているか、どこに問い合わせできるかも重要です。国内製造か海外製かにかかわらず、製造所、販売者、品質管理、ロット管理、問い合わせ窓口が確認できる製品を選びましょう。
消費者庁は、健康食品を選ぶ際に、製品中の個別の含有量、製造者、問い合わせ先が明記されているかを確認するよう案内しています。出典:消費者庁「健康食品」
| 確認項目 | 理想的な表示 | 注意したい表示 |
| 原料名 | テストフェン、フェヌグリーク種子抽出物などが明記 | 独自ブレンドのみで詳細不明 |
| 配合量 | 1日あたり何mgか分かる | 「たっぷり」「高濃度」だけ |
| 摂取目安 | 1日量と飲み方が明確 | 多量摂取をあおる表現 |
| 注意事項 | 服薬中・通院中・アレルギーへの注意がある | 安全性への記載がほとんどない |
| 販売者情報 | 会社名、所在地、問い合わせ先が分かる | 販売元が不明瞭 |
よくある質問
テストフェンは飲めばすぐに効きますか?
テストフェンは医薬品ではないため、飲んですぐに覚醒感や性機能の変化が出るものではありません。研究では6週間、8週間、12週間といった期間で評価されているため、生活習慣を整えながら継続して様子を見る成分と考えましょう。出典:PubMed「Physiological aspects of male libido」/PubMed「Testofen and age-related symptoms」
筋トレをしていなくても意味はありますか?
テストフェンは性欲や加齢男性の症状に関する研究もあるため、筋トレ専用成分ではありません。ただし、筋力や体組成の変化を期待するなら、運動と食事が前提です。飲むだけで筋肉が増えるわけではないため、軽い筋トレやウォーキングから始めるとよいでしょう。
EDや男性更年期の治療になりますか?
いいえ。テストフェンはサプリメント原料であり、EDや男性更年期障害、低テストステロンを治療する医薬品ではありません。性欲低下、ED、強い疲労感、気分の落ち込みが続く場合は、泌尿器科、メンズヘルス外来、内科などで相談してください。
薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
服薬中の人は、自己判断で併用しないでください。厚生労働省eJIMは、サプリメントが薬の効果を弱めたり、望まない副作用を含めて効果を強めたりする可能性があると説明しています。出典:厚生労働省eJIM「薬とハーブの相互作用について知っておくべき6つのこと」
特に、糖尿病薬、血液を固まりにくくする薬、ホルモン治療薬、血圧の薬を使っている場合は、医師や薬剤師に相談してから判断しましょう。
まとめ:テストフェンは研究報告のある成分だが、過信せず安全に使う
テストフェンは、フェヌグリーク種子由来の特許原料で、Fenusideを50%含むように規格化されています。ヒト試験では、加齢男性の症状、性欲、筋力、体組成などに関する研究報告があり、男性向けコンディションサポート成分として注目されています。
一方で、サプリメントは医薬品ではありません。テストステロン低下症、ED、男性更年期障害を治療するものではなく、「飲めば必ず活力が戻る」と断定できるものでもありません。体感には個人差があり、睡眠、運動、食事、ストレス、持病、服薬状況によって結果は変わります。
選ぶときは、テストフェンの表記、1日あたりの配合量、摂取目安量、注意事項、販売者情報を確認しましょう。糖尿病治療中、血液を固まりにくくする薬を使用中、マメ科アレルギーがある人、持病がある人は、使用前に医師や薬剤師へ相談してください。
テストフェンは、生活習慣の見直しと組み合わせて、男性のコンディションづくりを支える選択肢の一つです。まずは睡眠、運動、食事の土台を整えたうえで、必要に応じて安全に取り入れていきましょう。

